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オーストラリア研修2012
2013.06.29

11回目となるライフガード研修を開催

 2012年11月18〜24日にかけて、神奈川県ライフセービング連盟主催、神奈川県国際課および豪州ゴールドコースト市ライフガードサービス部門の協力により、「第11回ライフガード研修」が開催された。

 これは1990年6月に締結された「神奈川県・相模湾沿岸13市町とゴールドコースト市の友好提携に基づき、交流および救助技術向上を目的として、2000年より両国を交互に訪問するプログラムで、今回は日本から役員2名、研修生8名、計10名が派遣された。

 研修生はゴールドコースト市のライフガード宅にホームステイし、ライフガードサービスの現場を視察。また一緒にトレーニングし、ライフガード採用試験にトライするなど、本場のレスキュー事情を肌で感じる貴重な経験を積んだ。

 また、サーファースパラダイスの観光や、お茶会のマナー講習などを通してオーストラリアの文化も堪能。
ゴールドコースト市長を表敬訪問するなど、親善大使としての役割も果たした。

  
派遣人員:役員2名・研修生8名 計10名

【役 員】
朽木 聡  (神奈川県ライフセービング連盟顧問)
菊地 一郎 (神奈川県ライフセービング連盟理事)

【研修生】
槇 仁彦  (鎌倉ライフガード/東海大4年)
上岡 洋一郎(鎌倉ライフガード/青山学院大学4年)
浦 健太  (鎌倉ライフガード/慶應義塾大学4年)
太田 真博 (鎌倉ライフガード/東京都市大学3年)
坂本 悠介 (鎌倉ライフガード/神奈川大学2年)
白岩 仁  (横浜海の公演ライフセービングクラブ/神奈川大学3年)
水元 真  (辻堂ライフセービングクラブ/フリーター)
中村 遥  (西浜サーフライフセービングクラブ/大阪体育大学研究生)


☆第11回ライフガード研修に参加して☆☆

鎌倉ライフガード 浦 健太

 今回の研修で学んだことをどう活かしていくかについて、今後、自分自身、自分の所属するクラブである鎌倉ライフガード、そして神奈川県全体という3つのレベルで考えたいと思います。

 まず、自分自身としては、今回学んだ実践的スキルや新たに得ることのできた視点を持って、一人のライフセーバーとして、より遊泳者にとって安全で適切で、好感を持っていただけるように監視体制、パトロール、レスキューの工夫を行い、監視活動をよりよいものとし、通年のトレーニング、ボランティア活動などでライフセービング活動をより充実させたいと思っています。また、多くのライフガードがそうであったようにホスピタリティーを持ち、文化への理解があるような魅力的な人間でありたいと思うとともに、日本人ならではの長所や自分自身の長所を引き出して、自分なりのライフガード像を持って今後活動していきたいと思っています。

 次に、クラブのレベルとしては、今回学んだ知識、技術を参考に、よりよい監視体制の提案をしたり、ライフガードとしてのトレーニング、またライフセービングから派生するジュニアへの教育、環境に関する活動などの充実化をクラブの一員としてサポートしていけるようにしたいと思っています。さらに、今回の研修を紹介していくことで、クラブ員一人一人のモチベーションの向上や、次年度の研修をクラブ員にとってよりよいものとするためのお手伝いをできるのではないかと考えています。

  
 そして、神奈川県全体のレベルとしては、今回の研修で得られた体験をより多くの方と共有して何らかの形でパトロールの向上につながることをしたいと考えています。また、次年度の研修により多くの方に興味を持ってもらえるようにすること、そして、次年度の研修生に対してできるお手伝いをしていくこと、今年の夏にお迎えするゴールドコーストのライフガードの方に対してできるおもてなしをしていくことによって、日本とオーストラリアの交流をより活発にしたいと思います。

 以上のように、個人、クラブ、県全体という3つのレベルで、パトロールの現場をよりよくし、日本とオーストラリアや日本国内同士での交流を活発にして、ライフセービング活動がより充実したものになるためにできることを、今回の研修の体験を活かして行っていきたいと思っています。

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